サイエンス

シェルピンスキーの森 京都大学准教授 酒井敏先生のフラクタル木陰

京都大学准教授酒井敏先生の『シェルピンスキーの森 フラクタル木陰』は今年の夏、京都市の新風館のご協力で実験を行いました。その結果、パラソルよりも優しくて涼しいと好評をいただきました。その『シェルピンスキーの森 フラクタル木陰』が今回は京都府…

地震展

10月25日(日)〜12月7日(日)まで、大阪市立自然史博物館にて地震展が開催されています。 中学受験には時事問題が出題されることがよくあります。たとえば、台風がたくさん日本に上陸した年には台風の問題が出題されたりしました。そこで今年は地震です。中国…

エデュテイメントな発想が理科離れを防ぐ

岩波書店の雑誌『科学』10月号に鎌田先生のエッセイが掲載されています。題名は『エデュテイメントとしての理系教養科目』です。常日頃から相手の視点に立って物事を考えないと知識が伝わらないと工夫されている鎌田先生ならではのエッセイです。 このエッセ…

J-CASTニュースからの取材 『浅間山など5火山に噴火の警戒 日本の火山は活動期に入った?? 』

昨日、J-CASTニュースの記者の方から京都大学教授鎌田浩毅先生に取材をしたいという電話がありました。 研究室には、いろいろな電話がかかってきます。 『とても良いマンションがあります!買いませんか?』 ⇒ そんなに良いマンションなら、ほっといても売れ…

科学のキッカケはマンガでもOK!

以前に、週刊少年マガジンに『カグツチ』という火山噴火の漫画が連載されている記事を書きました。『カグツチ』は九州の加久藤カルデラ火山の破局的噴火を書いた石黒耀さんの小説『死都日本』が原作です。 マンガ『カグツチ』だけでは物足りない方には、『日…

自然災害は人間が考えている以上のことが起きる

先日、鎌田先生に随行して関西大学の集中講義に参加したと書きました。今回は、その講義の中で特に学生からの反響が大きかったことについて書きたいと思います。 まず、なぜ学生の反響の大きさがすぐわかるのか?ということですが、鎌田先生は講義にはQ&Aと…

気象観測で苦労していませんか?

↑写真はカイツーン4号機です。 ↑飛行中です。 カイツーンは現在開発中の新型気象観測用気球です。何が新しいかというと…都市部では気球がビルなどにぶつかる危険があるので気象観測ができなかった。 風の強い時間帯は気球が風に流されるので気象観測ができ…

ナゾの研究の成果

京都は烏丸御池に新風館(SHIN-PUH-KAN)という商業施設があります。大正十五年に電話交換オペレーションセンターとして建てられた洋館を情報発信型商業ビルに改装した施設です。ビルには飲食店やアパレル関係のお店がたくさんあります。 その新風館の中庭に研…

鎌田先生 前期最後の授業

Kissieの師匠の鎌田浩毅教授の前期最後の授業がありました。鎌田先生は前期は授業、後期は実験、火山巡検などの研究と忙しい毎日を送られています。 ↑授業風景 授業では東南海地震,東海地震,南海地震と富士山噴火が起きたらどうなるか、そして自分の身をど…

サミット会場・洞爺湖と有珠山 その2

昨日の記事の中に有珠山についての記述がありました。今日はその続きを書きたいと思います。 有珠山の最新の噴火は2000年(平成12年)でした。この2000年の噴火では噴火の前日に、避難対象地区の住民10545人が避難を完了していたことで死傷者は出ませんでした…

サミット会場 洞爺湖と有珠山

洞爺湖サミットということでKissieのいる大学にもサミット関係で外国のエライ人が来ていたそうです。外国の要人が来るということで先週は、大学前の道路が封鎖されるわ、お巡りさんがウロウロしてるわ、で物々しいことこのうえない様子でした。エライさんが…

酸素の名付け親は誰?

昨日の記事は気体の性質についてでした。今日は気体の中から酸素の名前はなぜ?『酸素』となったか?をカガクします。 酸素という漢字は酸の素と書くので、酸っぱい元素ということになります。でも、酸素を吸いこんでも酸っぱい味はしません。 酸素という名…

ミネラルウォーター 軟水と硬水

ミネラルウォーターの話の中によく軟水と硬水という言葉が出てきます。今日はこの軟水と硬水についてカガクしてみたいと思います。 まず、軟水とはミネラル分の少ない水のことをいいます。そして、硬水とはミネラル分が多く含まれている水のことをいいます。…

サルフェート と ミネラルウォーター

ミネラルウォーターの宣伝でサルフェートという言葉を最近よく耳にします。このサルフェートってなに?と友人にき尋ねられたことがありました。ということで、サルフェートをカガクしてみたいと思います。 まず、サルフェートはそれ自身が何か特定の物質とい…

キシリトールで虫歯をやっつけろ!

先週、歯医者さんに行って虫歯を発見してから虫歯についていろいろと調べました。甘いもの好きのKissieは虫歯にならずに甘いものを食べるにはどうすればいいか?を考えてキシリトールにたどりつきました。キシリトールは虫歯の原因にならない甘味料である。…

科学の伝道師・鎌田浩毅教授

Kissieの師匠である科学の伝道師・鎌田浩毅先生(京都大学教授)が 「地質技術者のための時間の戦略と仕事術」という題で講演を行います。(参考URL↓) http://www.fgi.or.jp/guide_special_Kamata2008.html 主催が財団法人深田地質研究所であり、後援は社団法…

富士山噴火と巨大地震の関連解明へ 文科省が検討

30年以内に50〜90%程度の確率で起こると予測されている東海、東南海、南海の巨大地震と、富士山噴火との関連を探る研究プロジェクトの立ち上げを、文部科学省が検討し始めた。連動性が疑われるケースが過去に数例知られているが、詳しいことはわかっていな…

ネコと砂糖

先日読んだチーズスイートホーム(週刊モーニングで連載中)で、話の最後にヨウヘイと猫のチーがいっしょにアイスクリームを食べる場面がありました。ここでちょっとカガクしてみたいと思います。ほとんどの動物は甘い味の食べ物を好んで食べます。しかし、…

海草と海藻 漢字が持つ意味の違い

昨日のジュゴンの記事で、ジュゴンの食べ物は海草であると書きました。海草と海藻、普通の人はそのような違いにほとんど気がつかないかも知れません。『草』と『藻』ここには進化の過程での大きなちがいがあります。 『草』は種子で増える種子植物であり、『…

普天間基地移転問題と日本最後のジュゴン

先日、『防衛省は14日、在日米軍再編への協力度合いに応じて地方自治体に交付する再編交付金の2008年度1次内定額として、米軍キャンプ・シュワブ沖に普天間飛行場代替施設建設を受け入れる名護市と宜野座村にそれぞれ9億7000万円、1億6100万円を交付するこ…

溶解度 砂糖の秘密 その2

前回は砂糖の保存性について書きました。今回は砂糖の隠されたパワー!その2です。私の友人にパン屋の息子がいます。そのパン屋の息子と私が小学生のときにイースト菌の発酵で風船をふくらます自由研究をしました。ビール瓶にイースト菌とパンの生地を入れ…

溶解度 砂糖の秘密 その1

4月30日の記事にも書きましたが、最近は食塩水が水に食塩を溶かしたものであるということを知らない子どももいます。 食塩や砂糖が水に溶けることを知っている子どももいますが、どのくらい溶けるかまでは知りません。また、溶けきれなくなるまで溶かすこと…

溶解度の解説

4月30日の記事で『くわしい解説は後日アップ予定です。』としておきながら、何にもしてませんでした。なので今日は溶解度について書いてみたいと思います。 まず、身近にある辞書で溶解度とは何?を調べてみると… 岩波 理化学辞典 一般にある物質(溶質)が他…

理科好きの子どもを増やすには、まず先生から。

科学の楽しさ・面白さを伝えて理科好き少年少女を増やし、理科系人間の地位向上を画策しているKissieです。 京都大学総合博物館が素晴らしい講習会を計画して下さっています。 題して『理科大好きな先生に変身する3日間』というイベントです。 まず、何がス…

休火山・死火山を覚えていますか?

『休火山』、『死火山』という言葉があったのは知っていますか? 気象庁のホームページによると、現在は活動していないが歴史時代に活動した記録が残っている火山を『休火山』、歴史時代の活動の記録がない火山を『死火山』と以前は分類していました。しかし…

溶解度の実験をカガクする

今日は昨日の実験のカガクしてみたいと思います。 中学受験の勉強をしていると食塩水の問題が5年生の算数などで出てきます。最近は食塩水が水に食塩を溶かしたものであるということを知らない子どもがいたりします。『そんなアホな!』と思うかもしれません…

中学受験・高校受験に役立つ溶解度の実験

食塩と砂糖は中学受験や高校受験の問題としてもよく取り上げられます。しかし、意外とその溶解度について知らなかったりします。子どもに食塩は100gの水に何gぐらい溶ける?砂糖は何gぐらい溶ける?と聞いてもなかなか答えることができません。溶解度、つ…

GWに親子でやってみよう!行ってみよう!  行ってみよう編

科学の楽しさ面白さを伝えて理科好き少年少女を増やそうと計画しているKissieです。もちろん計画が完遂され、マイノリティである理科系のヒトが一般化されることを画策しています。さて、今回は少年少女に科学の楽しさを体験できる場所の紹介です。まず、1…

GWに親子でやってみよう!行ってみよう! オマケの実験!?

昨日はヨウ素デンプン反応について書きました。この実験をするときにもう1つ面白い実験がセットでできます。方法はカンタン。昨日の実験方法の2のうすく茶色にするところをこい茶色にします。 [rakuten:nakae:10002916:image]そこにLLビタミンC(アサヒ…

GWに親子でやってみよう!行ってみよう!

理科好きの少年少女を増やして、理科系のヒトの立場を一般化しようと画策している科学の伝道師見習いのKissieです。普通の子どもを理科好きな子どもにするために、おうちでできるカンタン実験を1つ紹介します。ヨウ素デンプン反応です。小学校で習いますね…