溶解度の解説

4月30日の記事で『くわしい解説は後日アップ予定です。』としておきながら、何にもしてませんでした。なので今日は溶解度について書いてみたいと思います。


まず、身近にある辞書で溶解度とは何?を調べてみると…


岩波 理化学辞典
一般にある物質(溶質)が他の物質(溶媒)に溶解する限度をいい、飽和溶液中における溶質の濃度で表わされる。固体の液体に対する溶解度は溶媒100gに対する溶質の量(グラム数)、または溶液100g中の溶質の量(グラム数)、あるいは溶液1dm3(デシ立方メートル)中に溶けている溶質の量(グラム数)で表わすことが多い。溶解度は一般に温度によって変化し、その関係を表す曲線を溶解度曲線という。気体の液体に対する溶解度はふつう溶解度係数で表わす。


広辞苑
飽和溶液中における溶質の濃度。普通には溶媒100g中または飽和溶液100gに溶解している溶質のグラム数で表わす。


ウィキペディア
ある溶質が一定の量の溶媒に溶ける限界量をいう。飽和溶液の濃度である。
固体の溶解度は、一定温度で、溶媒100gに溶ける溶質の質量(g)で表す。溶解度は温度によって変化し、固体に関しては、例外もあるが、温度が上がると溶解度が上がるものが多い。
気体の溶解度は一定温度で、1気圧の気体が溶媒1mlに溶ける体積を標準状態に換算して表す。この溶解度は温度によって変化し、温度が高くなるほど溶解度が下がる。



この3つを比べると広辞苑が一番わかりやすいように思います。ですが、これ以上もう溶けないよぉ!という『溶解する限度』が大切なのに広辞苑にはその感覚がない!と理科系のヒトは言うでしょう。結局、理科系の辞典は正確ですが正確に書くが故に回りくどい表現になってしまっていて、文系の辞典では正確さはある程度無視してイメージでつかめるように書かれてあって、ウィキペディアはその中間という感じではないでしょうか。


まとめると、溶解度は溶媒100gに溶ける溶質の限度量をグラム数で表わしたもの。温度によって溶ける限度量は変わるから、それをグラフにしたものが溶解度曲線。曲線(うねうね)だから直線(まっすぐ)じゃないので比例じゃないよ!といことでどうでしょう。


溶解度は明日以降に続く予定です。