ミネラルウォーター 軟水と硬水

ミネラルウォーターの話の中によく軟水と硬水という言葉が出てきます。今日はこの軟水と硬水についてカガクしてみたいと思います。


まず、軟水とはミネラル分の少ない水のことをいいます。そして、硬水とはミネラル分が多く含まれている水のことをいいます。ミネラルが多いから硬水のほうがいいの?という疑問を持つと思います。そこで、軟水と硬水のミネラルウォーターを飲み比べてみると、軟水はスッキリしていて飲みやすく、硬水はずっしりとした飲みごたえがあるのがわかります。


おいしい水が湧き出ているところはどこ?と調べてみると、火山のまわりにたくさんあることがわかります。なぜ火山のまわりでおいしい水ができるのでしょう?実は火山をつくっている地層にはすき間が多く雨水がしみ込みやすくなっています。火山の地層を通る時に汚れが取り除かれ、マグネシウムやカルシウムなどの自然のミネラルが溶け込んでおいしい水になります。


日本では湧き出す水はほとんどが軟水です。日本の火山は軽石のような火山岩でできており、山から海まで急な斜面が多く、地下水が速く浸み込んで流れるのでミネラル分が溶けにくく軟水が多くなっています。


ヨーロッパでは硬水が多く湧き出しています。地質の成分が石灰質の岩石が中心というところが日本との大きな違いです。また、山から海までの斜面も日本とは違ってゆるやかです。ですから地下水はゆっくり浸み込んでゆっくりと流れる。だからミネラル分もゆっくりと水の中に溶け込んでゆくので硬水になります。


ミネラルウォーターのラベルには火山の絵が描かれているものがたくさんあります。ミネラルウォーターのラベルをよく見ると気付きますよ!