サルフェート と ミネラルウォーター

ミネラルウォーターの宣伝でサルフェートという言葉を最近よく耳にします。このサルフェートってなに?と友人にき尋ねられたことがありました。ということで、サルフェートをカガクしてみたいと思います。


まず、サルフェートはそれ自身が何か特定の物質ということではありません。硫酸イオンがミネラル分と化合したできた硫酸塩全般のことをサルフェートと呼んでいるようです。


硫酸塩の塩は化学では『しお』ではなく『えん』と読みます。塩(えん)は陽イオンと陰イオンで形成される化合物の名前です。塩化ナトリウムも塩(えん)です。硫酸マグネシウムも塩(えん)です。ということで、ミネラルウォーターでのサルフェートはミネラルが硫酸イオンと化合したものといわけです。


ミネラル(mineral)とは、もともとは鉱物の意味でしたが、それが転じて栄養素として必須な無機物の元素をさすようになりました。ミネラルは人間の体の機能を円滑に維持するために必要な微量栄養元素です。ミネラルが不足すると病気になったり、生命が危険に陥ることさえあります。ミネラルと呼ばれる元素は化合物である塩類の形で取り入れられます。


このような無機化合物を比較的多量に含んでいる飲料水がミネラルウォーターです。ということで、サルフェートをミネラル分の多い少ないを表す指標のように用いているようです。ミネラルは微量栄養元素と呼ばれるように取り過ぎると体の調子を悪くすることもあります。気をつけましょう!