2008-01-01から1年間の記事一覧

ブリッジマンの技術 売切れ続出!?

12月20日発売の京都大学教授・鎌田浩毅先生の最新刊『ブリッジマンの技術』が発売即重版ということは以前に紹介しました。 いったい、発売即日重版ってどういうこと?という思いがあったんですが、ここにきてその理由がだんだんとわかってきました。 先日、…

気体の性質6 身のまわりに潜む危険な気体

においを調べる時には、気体の溶けた水溶液の入った試験管に直接鼻を近づけてにおいをかぐことは危険です。手であおいで、顔に空気が流れてくるようにしてにおいを調べる方法が正しいと学習します。 では、実際に濃いアンモニア水のにおいを直接鼻でかぐとど…

ブリッジマンの技術 発売即重版!?

鎌田浩毅京都大学教授の最新刊『ブリッジマンの技術』が発売されました。そして、即日に重版が決定しました。なにやら売れ行き好調の様子です。 確かに、いままでの鎌田浩毅先生の著書の中では一番読みやすい本なので発売即重版というのもわかります。ブリッ…

気体の性質5 酸素は水に溶けにくい

酸素は水に溶けにくい気体であることは書きました。どのくらい溶けにくいかというと、水1cm3に0.03cm3溶けるくらいです。これだけではわからないので、いろいろな気体の溶解度を調べてくらべてみましょう。 よく溶ける気体の代表アンモニアは水1cm3に700cm3…

気体の性質4 受験のために性質を知っておく必要のある気体

気体の性質を知っておかないと化学分野では点数が取れせん。ここがしっかりわかっているかどうかが入試での理科の得点を大きく左右するといってもいいと思います。 性質を知っておかないといけない気体は水素、酸素、二酸化炭素、アンモニア、空気、塩化水素…

気体の性質3 実験器具

気体の発生で使う器具でよく出てくるのがコック付きろうとです。コックが付いていると何がウレシイのかというと、コックを開けたり閉めたりすることで加える液体の量を調節できるのがウレシイんです。液体の量を調節することで気体の発生量をコントロールす…

気体の性質2 捕集法

中学受験で出てくる気体の捕集法には水上置換、上方置換、下方置換があります。あの気体の場合はこの捕集法で、この気体のときはこの捕集法でといちいち覚えていてはキリがありません。 ところが、気体の捕集法の基本が水上置換で、水上置換がどうしても使え…

気体の性質1 発生法

中学受験ではさまざまな気体が登場します。また、それぞれの気体についての発生方法や発生した気体の捕集方法などを含めて気体の性質も覚えてしまわないといけません。そして、塾や学校でもこれは覚えないといけない、あれは知っておかないといけないといっ…

NHK課外授業ようこそ先輩

先日、NHKの方が取材に来られました。課外授業ようこそ先輩という番組の取材です。鎌田浩毅先生の講義風景と研究室での様子などを撮影しておられました。 一時間目の講義は朝8:45〜10:15なのですが、取材の方々は8:00すぎには来られておりました。前日の夜に…

植物6 双子葉類

双子葉類の代表的なもので入試問題でよく目にするものを見てみましょう。 まず、双子葉類の離弁花類です。離弁花類とは読んで字の通り、花びらが1枚1枚離れている花を持つものの仲間です。代表的なものでは、アブラナ科が花びらが4枚。バラ科は花びらが5枚。…

植物5 単子葉類

単子葉類の代表的なもので入試問題でよくお目にかかるものを見てみましょう。 イネ科は花びらもがくもない花を持ちます。ユリ科は花被が6枚です。花被は花びらとがくに進化する前のもので、パッと見ると花びらのようにも見えます。アヤメ科は花被6枚です。 …

植物4 単子葉類と双子葉類

被子植物は単子葉類と双子葉類に分かれます。中学受験によく出題される単子葉類と双子葉類を根・茎・葉という点でちがいを見てみましょう。 まず、根をくらべてみると、茎のつけねから細い根がたくさん出ている単子葉類の根では、大きな体を支えることができ…

植物3 被子植物

胞子植物からさらに進化した種子植物は裸子植物と被子植物に分かれるのですが、被子植物の進化は初期の化石が少なく、くわしくわかっていません。進化論といえばダーウィンですが、そのダーウィンですら説明がつかないので被子植物の進化を敬遠していたほど…

植物2 裸子植物

胞子植物からさらに進化した種子植物。その種子植物は裸子植物と被子植物に分かれるのですが被子植物の進化は初期の進化の化石が少なく、くわしくわかっていません。進化論といえばダーウィンですが、そのダーウィンですら説明がつかないので被子植物の進化…

ブリッジマン

Kissieの師匠、京都大学教授・鎌田浩毅先生が今月、2冊の本を出版されます。1つは中公新書『マグマの地球科学−火山の下で何が起きているか』で、もうひとつが今回紹介する講談社現代新書『ブリッジマンの技術』です。 ブリッジマンってなに? 鎌田浩毅先生…

植物1 知っている子だけがトクをする植物の進化

中学受験の植物はどの参考書を見ても種子のつくり、花のつくり、根・茎・葉のつくり、虫ばい花・風ばい花など、覚えておかないといけないことのオンパレードです。 こんなにたくさんのことをどうやって覚えるのでしょうか?ゴロ合わせで覚える。歌にして覚え…

浮力

浮力の問題を苦手にしている中学受験生はたくさんいます。むしろ得意だという子の方が稀です。力という考え方は大人でもなかなか難しいので、小学生が理解できなくても無理はありません。ところが、少し視点を変えるだけで簡単にできるようになります。 プー…

てこのつりあい

てこのつりあいは得意にしてしまう子と苦手なままの子に分かれてしまうことが多い単元です。シーソーで遊んだりする身近な体験があると解けるようになることがよくあります。 てこには3つの点が出てきます。支点・力点・作用点です。支点はてこを支えている…

鎌田浩毅先生 京都大学での講演会

京都大学教授・鎌田浩毅先生の講演会が京都大学であります。講演の題目は 『将来の研究者、国際人に伝えたい! 英語は私の研究者人生をいかに助けたか! 英語力の必要性、その習得方法を、生きた教訓から皆さんへ伝えます!』 研究者やビジネスマンにとって…

ばねののび

中学受験では力や運動に関する問題が必ずと言っていいほど出題されます。また、難しい問題が含まれていることが多い単元でもあります。そして、この単元を苦手にしている子もたくさんいます。 ばねとてこの問題は全問できるようになる必要はありません。出題…

公立小学校の先生は理科が苦手?

理科離れという言葉を耳にする機会が多い今日この頃、子どもたちの科学に対する意識と学習状況を科学技術振興機構と国立教育政策研究所が共同で調査しました。具体的には、公立の小学校の理科指導の実態を調査するために全国の小学校からか380校・約1000人の…

爆笑問題のニッポンの教養

今年の3月に放送された爆笑問題のニッポンの教養 京都大学スペシャルの再放送が決定しました。日時:11月24日(月)午前10:00〜11:33<NHK総合> ★★放送時間が変更になりました!!★★ 日時:11月24日(月)午前10:10〜11:38<NHK総合> 麻生総理の記者会見のニュ…

全国学力テスト

最近何かと話題の全国学力テスト。公立の小中学校教員の約7割が「必要ない」と考えているとのこと。そして、全国テストの結果を授業改善に活用している人が44%、活用していないのが43%ということをニュースで見ました。 全国テストなんかいらない!って言…

京都大学教授 鎌田浩毅先生の講演会

先日、11月8日に岐阜県瑞浪市で『火山はすごい!』の講演会を行われたKissieの師匠・鎌田浩毅先生ですが、今月はさらにもう一度講演会をされます。今回のキーワードは『ブリッジマン』です。人と人を橋渡しするのがブリッジマン。つまり、自分たちだけに通じ…

シェルピンスキーの森 京都大学准教授 酒井敏先生のフラクタル木陰

京都大学准教授酒井敏先生の『シェルピンスキーの森 フラクタル木陰』は今年の夏、京都市の新風館のご協力で実験を行いました。その結果、パラソルよりも優しくて涼しいと好評をいただきました。その『シェルピンスキーの森 フラクタル木陰』が今回は京都府…

地震展

10月25日(日)〜12月7日(日)まで、大阪市立自然史博物館にて地震展が開催されています。 中学受験には時事問題が出題されることがよくあります。たとえば、台風がたくさん日本に上陸した年には台風の問題が出題されたりしました。そこで今年は地震です。中国…

鎌田浩毅先生 11月の講演会のお知らせ

10月の東北大学に続き、11月は岐阜県瑞浪市で京都大学教授鎌田浩毅先生が講演会をされます。前回は『科学アウトリーチの戦略』でしたが、今回は『火山はすごい!富士山は近い将来必ず噴火する!?』です。 主催:独立行政法人 日本原子力研究開発機構 東濃地…

中学受験 解法のポイント 人体 消化器系 タンパク質

人体の単元では、何が消化されると何になって吸収されるのか?が大切になってきます。ただ、覚えるだけでは全然おもしろくも何ともありません。 よく耳にはするのだけれど、何ものであるか?その正体がなんとなくボンヤリしているタンパク質。今日はそのタン…

中学受験理科 解法のポイント 人体 消化器系 デンプン!?

人体の単元では、何が消化されると何になって吸収されるのか?が大切になってきます。ただ、覚えるだけでは全然おもしろくも何ともありません。そこで、今日はデンプンについて調べてみたいと思います。 デンプンはブドウ糖などの糖がたくさんくっついてでき…

エデュテイメントな発想が理科離れを防ぐ

岩波書店の雑誌『科学』10月号に鎌田先生のエッセイが掲載されています。題名は『エデュテイメントとしての理系教養科目』です。常日頃から相手の視点に立って物事を考えないと知識が伝わらないと工夫されている鎌田先生ならではのエッセイです。 このエッセ…