気体の性質3 実験器具

気体の発生で使う器具でよく出てくるのがコック付きろうとです。コックが付いていると何がウレシイのかというと、コックを開けたり閉めたりすることで加える液体の量を調節できるのがウレシイんです。液体の量を調節することで気体の発生量をコントロールすることができます。


コック付きろうとのコックの部分には液体が通るように穴が開いています。たてにするとろうとにある水溶液が通り、横にすると水溶液を通さないすぐれものです。理科系、とくに化学系の人はコックを上手に開け閉めして、1滴ずつ溶液を落とすこともできます。


あとは定番のゴム栓をつけた三角フラスコや気体を集める集気びんです。三角フラスコはエレンマイヤーさんが考案したので、エレンマイヤーフラスコと呼ばれることもあります。理科系のなかでも化学系の人は三角フラスコのことを『マイヤー』と略すことがあります。


コック付きろうとの先は三角フラスコの底のほうまで届いている必要があります。これは溶液がとびはねたりせずにゆっくりと入れるためです。また、もう1つのガラス管の長さが短いのは気体が出やすいようにするためです。


文系出身で理科を教えている先生がコック付きろうとにコックが付いている理由と使い方を知らなかったという笑い話があります。入試問題を解く受験生がコックが付いている理由や使い方を知らないことが多いのも事実です。


化学分野ではいろいろな実験器具が出てきます。それぞれ実験しやすいような工夫がされているので、単に名前を覚えるだけでなく、どんな工夫がかくされているか想像することで楽しく勉強できます。