中学受験 解法のポイント 人体 消化器系 タンパク質

人体の単元では、何が消化されると何になって吸収されるのか?が大切になってきます。ただ、覚えるだけでは全然おもしろくも何ともありません。


よく耳にはするのだけれど、何ものであるか?その正体がなんとなくボンヤリしているタンパク質。今日はそのタンパク質について解説してみたいと思います。


筋肉、内蔵、血液、皮膚、毛など人間の身体の主要な部分はタンパク質でできています。そのタンパク質はすべて20種類のアミノ酸からできています。そう、20種類のアミノ酸がさまざまにくっついて大きな大きなタンパク質をつくっています。


タンパク質を消化するのには消化酵素が必要になります。この消化酵素もタンパク質でできています。そして、消化酵素のはたらきによってタンパク質はアミノ酸に分解されて小腸の毛細血管から血液中に入り、全身に運ばれます。


身体のいろいろな部分では、運ばれてきたアミノ酸を組み合わせて筋肉や消化酵素など、その場所に必要な機能をもった新たなタンパク質を作る物質としてアミノ酸を使用します。


デンプンの消化のところでよく、デンプンとだ液を入れた試験管を0℃や35℃、80℃にして反応をみる実験の問題が出題されます。80℃にした試験官はデンプンが消化されずにのこり、ヨウ素液で青むらさき色になるけどなんで?という問題です。


消化酵素はタンパク質なので、高温にすると壊れてしまいます。デンプンを分解する酵素がないのだから、デンプンはそのまま残ります。なのでヨウ素デンプン反応が起こります。