中学受験 理科 解法のポイント 水溶液の識別

今日は入試問題に頻出であり、この方法を実践している場合とそうでない場合では正答率と問題解答時間が大きくかわる『水溶液の識別』の解法ポイントを書きます。


解法ポイントと大げさに書いていますが、カンタンなことです。問題文を読んで条件を書き出していくだけです。でも、受験生たちは意外とコレをやらないんですよね (/□≦、)


授業中に口頭で『絶対にやれっ!!』と言ってもきかないので、一緒に問題演習をしながら『問題文を読んで条件を書く』のがデフォルトになるまで演習します。そうするとできるようになりますし、理解度もよくなります。


では実際に…
【問題】
5つのビーカーに、5種類の水溶液ア〜オが入っている。各水溶液はそれぞれ下のA〜Fのいずれかである。水溶液ア〜オがそれぞれA〜Fのどれかを調べるために、実験①〜⑤を行った。次の問いに答えなさい
【水溶液の種類】
A 食塩水  B ホウ酸水  C 水酸化ナトリウム水溶液  D 炭酸水  E 塩酸  F アンモニア
【実験】
実験① 各水溶液をそれぞれガラス棒で赤色リトマス紙につけると、アとオをつけた赤色リトマス紙が青色に変わった。
実験② 各水溶液をそれぞれガラス棒で青色リトマス紙につけると、イとウをつけた青色リトマス紙が赤色に変わった。
実験③ 水溶液ア,オのにおいを調べると、アは強いにおいがしたが、オはにおいがしなかった。
実験④ 水溶液イ,ウをそれぞれ試験管に少しずつとり、細かくくだいた貝殻を入れると、イからは気体が発生したが、ウからは発生しなかった。
実験⑤ 実験④で発生した気体を水にとかしたところ、水溶液ア〜オのいずれかと同じ種類の水溶液ができた。



ここまで問題を読みながら、下のように書き込んでいくとア〜オの水溶液がなにか識別できます。

記号 実験①&② 実験③ 実験④ 実験⑤ 識別した水溶液
アルカリ性 強いにおい     Fアンモニア
酸性   CO2発生 炭酸水 E塩酸
中性       A食塩水
酸性 発生せず   D炭酸水
アルカリ性 においナシ     C水酸化ナトリウム水溶液


ここまで書いて問題を解き始めます。自分が書いた表と問題を較べるとカンタンに答えにたどりつけます。また、何度も問題文を読み返して条件を確認する手間が省けるので時間もミスも少なくて済みます ヽ(^◇^*)/