中学受験理科 苦手を克服! 元素記号で何ができる?

小学生の学習指導要領にはない元素記号を使って何ができるか?

元素名   元素記号   質量数 
水素 H 1
炭素 C 12
ちっ素 N 14
酸素 O 16

この4つと空気の重さが29であることを知っているだけで、気体である水素H2,ちっ素N2,酸素O2,二酸化炭素CO2,水H2O,アンモニアNH3などの重さがわかります。


それぞれの重さを求めると…
水素H2は水素原子Hが2個くっついてできています。なので重さは1+1=2です。
ちっ素N2はちっ素原子Nが2個くっついてできています。なので重さは14+14=28です。
酸素O2は酸素原子Oが2個くっついてできています。なので重さは16+16=32です。
二酸化炭素CO2は炭素原子Cと酸素原子Oが2個くっついてできています。なので重さは12+16×2=44です。
水H2Oは水素原子Hが2個と酸素原子Oが1個くっついてできています。なので重さは1×2+16=18です。
アンモニアNH3はちっ素原子1個と水素原子Hが3個がくっついてできています。なので重さは14+1×3=17です。カンタンでしょう!


化学式も化学反応式も『いかにして簡単に表すか?』という先人たちの工夫の産物です。式はいろいろな決まりに基づいて書かれているので、その決まりを理解すれば小学生でも十分理解できます。


簡潔な式の中に多くのことが表現されています。『反応の前と後では反応に関係する物質全体の質量は変わらない!』という質量保存の法則とセットで知っていると化学が大好きになります。


塾の先生も小学校の先生も理科を教えていますが、文系出身のヒトが大半です。文系出身でもいいのですが、科学的リテラシーが低いままヒトにものを教えていることが問題なのです。先生に科学的知識が足りないと、昨日のミヤネ屋でやっていたように、『水からの伝言』などのようなものに騙されて、それをそのまま信じて教材に使ったりします。


ぜひ、『覚える!』ではなく、『しくみを理解する』勉強をしてダマされない大人になってください。