中学受験理科 苦手を克服!化学分野
中学受験の理科では化学分野が最も点数を伸ばすのに時間がかかります。
それはなぜか?
化学分野では小学校の学習指導要領に元素記号や化学反応式など記載されていないことがたくさんあります。なので、遠回りして教えねばならないことがたくさんあります。
具体的な例をあげると、気体の性質などは少しの元素記号と質量数を知っているだけでものすごくできるようになったりします。
元素名 | 元素記号 | 質量数 |
---|---|---|
水素 | H | 1 |
炭素 | C | 12 |
ちっ素 | N | 14 |
酸素 | O | 16 |
この4つを知っているだけで、↓こんなことは覚えておく必要がなくなります。
水素は空気より軽い(約0.07倍),ちっ素は空気よりやや軽い(約0.97倍),アンモニアは空気より軽い(約0.6倍),酸素は空気よりやや重い(約1.1倍),二酸化炭素は空気より重い(約1.5倍)
書いていてイヤいやになりますが、このような空気の何倍?という知識は中学受験のときには使いますが、それ以降は使いません。でも、元素記号は大学受験以降も使います。だから、元素記号を少しだけ教えてしまいます。もちろん興味があれば文部科学省の『一家に1枚周期表』を見て、『へ〜、そうなんや!?』と思うのは個人の自由です。
ヒトにモノを教える仕事をしていて、一番難しいのは『何を教えるか?』ではなく、『何を教えないか?』だと思います。どれだけ削って教えることができるか?が理科系の先生の大切な資質であると思います。
『一家に1枚周期表』 おもしろいですよ!!