水溶液の性質06 授業風景!?②

つぎに、
5HCl+3NaOH → 3NaCl+3H2O+2HCl
の式を黒板に書いて、反応後の水溶液の性質とその理由、リトマス紙とBTB溶液の色、水分蒸発後に残る固体の種類を子どもたちに考えさせます。


ここでは、
・反応後の水溶液の性質→酸性→理由は塩酸HClがまだ2こ中和されずにあるから
・リトマス紙の色→赤
・BTB溶液の色→黄色
・水分蒸発後に残る固体→食塩NaCl→塩酸は気体(塩化水素)が溶けているので残らない
・HClとNaOHは1:1の比で中和する
を子どもたちが確認できているかがポイントです。


そして、今度は
7HCl+4NaOH →
を黒板に書き、右辺をノートに自分で書かせます。「まちがってもいいから自分で考えて書くこと!」がポイントです。


その後、7HCl+4NaOH → 4NaCl+4H2O+3HCl
が書けているかを子どもたちに確認します。まちがった子には赤で大きく×をつけるように、そして、赤で正しい答えを書くように指導します。


ここでは赤で大きく×をつけることが大切です。赤で×を書くことによって、これはまちがいであると子どもたちのアタマに認識させるのです。


まちがったときに、すぐに消して正しい答えを書いて○をする子がいます。そんなことをする子は家で、まちがうとすぐ怒られたりしています。試行錯誤を行っているときのまちがいは良いまちがいなので褒めるようにしてあげて下さい。すると子どもはどんどん伸びます。