まず、5,10になる数字を認識させる。

小学生に算数が苦手な子が増えています。以前に比べて学校のカリキュラムが粘り強く基本の計算を教えるようになっていないことが原因の一つのようです。


算数ができる子は数の感覚が身についています。自然と身に付く子もいれば、親が根気強く教えて身に付く場合もあります。しかし、お母さんが教えると、ついつい怒ってしまって子どもがイヤになることが多々あります。そんなときはお父さんにお願いしましょう。


お願いするのは小学校に入るまでなら「たして5になる数,10になる数」を実感させることです。たとえば、「2にいくつたすと5になる?」「7にいくつたすと10になる?」ということで遊ぶのです。ふだん遊んでいるオモチャを使って、お父さんが数字で子どもと遊んであげればいいのです。


わが家ではウルトラマンの指人形を使って、さんざん遊びました。子どもに好きなだけ指人形を持ってこさせて、その中から3個取って「5個にするにはあと何個?」「10個にするにはあと何個?」とやるのです。一日にほんの15分から30分ぐらい遊ぶだけでいいのです。お父さんと一緒にオモチャで遊んだ楽しい記憶とともに、算数が好きな子どもに育つこと間違いなしです。


この「あと何個?」で子どもは引き算の練習をしているわけです。これは補数を考えることになります。補数というのは、たすとケタが一つ上がる最小の数のことです。引き算をするときには、知らず知らずのうちに補数を考えて使っているのです。それがビジュアル化された遊びとしてアタマにある子は算数が強くなるのです。