単位と学習指導要領 高学年の場合
10日の記事で続きは明日としながら、今日は14日ですが、細かいことは気にしないでおきましょう!
4年生では、『面積の単位(平方センチメートル( ))について知ること。』『平方メートル( )及び平方キロメートル()の単位についても簡単に取り扱うものとする。』と学習指導要領に書かれています。昭和55年の学習指導要領との違いは、【平方メートル()及び平方キロメートル()】です。『簡単に取り扱う』と【知ること】の違いです。
5年生では、『基本的な平面図形の面積が計算で求められることの理解を深め、面積を求めることができるようにする。』と学習指導要領にあります。一方、昭和55年の学習指導要領では、【基本的な図形について、その面積が計算で求められることの理解させ、面積を求める能力を伸ばす。】とあります。現在は面積を求めることができればOKですが、20年ほど前までは【理解したうえで能力を伸ばす】ことが必要でした。これは演習量が大きく違うはずです。そして、現在の学習指導要領にはありませんが昭和55年の学習指導要領では、【体積を求めるようにして、立方センチメートル()及び立方メートル()を知ること】が書かれています。
6年生では 『体積の単位(立方センチメートル())について知ること。』が出てきます。『立方メートル()の単位についても簡単に取り扱うものとする。』と学習指導要領に書かれています。昭和55年の学習指導要領では、【量の測定や単位についての理解を深め、測定の能力を一層伸ばす。】という記述と【アールa,ヘクタールha,ミリリットルml,キロリットルkl,ミリグラムmg及びトンtの単位を知ること】という記述があります。何気ないですが、教える側からすると内容の深度と範囲が大きく異なります。
全体的に見ると現在の小学生の学習量はお父さんお母さん世代の半分くらいではないかと思います。計算力が弱くなっていることはよく取り上げられますが、単位について考える機会はあまりないと思います。単位をつけてものを考える習慣があれば、文章題の理解に大きな差が出てきます。最初はわからなかっても、使っているうちにできるようになってくることがよくあります。単位がいろいろあって難しいではなく、慣れるまで使ってみましょう!