中学受験理科の勉強法 人体 心臓

植物とともに生物分野でよく出題されるのが人体です。人体も単語をたくさん記憶すればなんとか点数にはなりますが、なかなか高得点には結びつきません。


そこで、今日は人体の【心臓のつくり】について考えてみます。
ヒトの心臓には右心室,左心室,右心房,左心房の4つの部屋があります。血液は右心室から出ている肺動脈で肺に行き、肺から肺静脈で左心房に戻ってきて、左心室から出ている大動脈で全身に向かって出発し、大静脈が右心房に帰ってきます。文章で書かれると何が何だかわからないことがよ〜くわかるでしょ。


塾の授業では4つの部屋の位置とはたらきを覚えさせられます。でも、たくさんの事を一度に覚えることはなかなか難しいものがあります。授業があれば必ずテストがあります。そして、テストでは心房と心室の位置を間違ったり、左心室と右心室の位置を間違ったり、心房と心室のはたらきを間違ったりがとても多くなってしまいます。たくさん覚えることがあるので、何度やり直しても混同したままで子どもたちは間違ってばかりでイヤになり『人体キライ』となってしまいます。


そこで、覚えることをシンプルに1つだけにします。その1つは『左心室』のはたらきと左心室の位置の見つけ方だけです。覚えることが1つだけなので、心房と心室を間違うことがなくなります。残りの右心室、右心房、左心房の位置やはたらきは塾の授業を聞いていれば頭の中にあるので問題は解けるようになってきます。



心室は血液を送り出すところ、心房は血液が帰ってくるところです。左心室は全身に血液を送り出し、右心室は肺に血液を送り出しています。全身と肺、どちらに送り出すほうが力がいるか?これは小学5年生でもわかります。全身に血液を送り出すほうがたくさんの力が必要となり、そのために左心室の筋肉の壁は厚くなっています。だから左心室は筋肉もりもりマッチョマンなのです。


人体がキライな子には一度試してみてください。