分数計算の意外な基本

分数計算は少しの工夫と習慣付けで速く正確になります。


分数の計算は、足し算、引き算と掛け算、割り算を別に考えないといけません。その区別がキッチリできていると計算は速く正確になります。


分数計算を苦手としている子の多くが、特に分数の足し算、引き算に苦労しています。分数計算のどこに手間取っているのか、その計算方法を観察すると、共通していることがあります。それは、分数の足し算、引き算なのに、一旦全て仮分数にしていることです。


分数は上を分子、下を分母といいます。真分数は分母より分子が小さいもの。仮分数は分子が分母と同じか、大きいものです。これ以外には分数に整数部分が付いている帯分数、真分数の中で分子が1の単位分数があります。


分数の掛け算、割り算は、必ず、帯分数を仮分数にしてから計算しないといけない約束になっています。しかし、足し算、引き算にはそのような約束はありません。じつは、帯分数の足し算、引き算はそのまま計算したほうが速いのです。ただ、計算のきまりは守らないといけません。つまり、帯分数の整数部分同士、分数部分同士を計算するのです。


練習はまず足し算から始めてください。慣れてきたら引き算も練習しましょう。分数の足し算、引き算には、さらに工夫をすることで簡単に速くできるようになる方法があります。その方法はまた別の話で。