基本は計算力

算数・数学の基本は計算力です。
算数・数学が得意な子は速く・正確な計算力を身につけています。速く・正確な計算力があればテストでの点数が安定します。これは当たり前です。


最も差が出るのはテストのときではなく、ふだん問題を解いているときなのです。同じ問題を解いていても計算力のある子とない子では1問の重さが大きく違ってきます。とくに習いたての慣れていない問題を解くときはなお更です。


なにが大きくちがうのかというと試行錯誤の回数です。習いたての問題は解くこと自体が試行錯誤の繰り返しです。


計算力のある子が慣れない問題を解く場合、自分では意識しないうちに色々な方法を試しています。その中で自分に最適な解法とそうでない解法、間違えるパターンを経験するのです。つまり試行錯誤の回数が多いということなのです。


計算力のない子は計算するだけで精一杯です。授業での問題演習や宿題の時間の大半が計算の時間です。しかもミスが多いので、できたと思っても間違えている。イヤになるのは当たり前です。そしてこのような場合は試行錯誤の回数が1回または2回が精一杯です。


試行錯誤の回数=経験値です。テストでは経験値の高いほうが有利になるのは当たり前です。


算数・数学が苦手な場合は、まず計算問題からやり直しましょう。とくに小学校3・4年生の場合は難しい問題をたくさん解くよりも、簡単な整数計算を確実にできるようにしましょう。そのほうが5年生以降で算数ができるようになります。