中学受験地学分野を得意にするポイント!みんなの地球科学03

熱が移動するときには伝導や対流が起こります。地球が冷えるときには地球内部に対流が起こりました。地球内部の熱を地球表面へと運ぶ熱の対流です。


地球は地殻、マントル、核からなります。マントルは岩石からできている固体です。地殻の下にあるマントルがとてもゆっくりと対流しているのです。このマントルの対流にひきずられて地殻も動いています。地球の表面の地殻は10枚ほどのプレートに分かれています。このプレートが30億年前からずっと動いているのです。このプレートが対流するマントルに乗って動いていることをプレートテクトニクスといいます。


マントルは対流しているので、下から上がってくるところと、上から下へ沈みこんでいくとろがあります。下から上がってくる熱いものがマグマであり、下がっていく冷えたものがプレートです。


プレートは何億年もかけて動いて、くっついたり、離れたりしています。現在の大陸もパンゲアという超大陸が約2億年に分裂し始めてできたとウェゲナーの大陸移動説では考えられています。


プレート運動によって大陸が動くとぶつかったところは押されて地面がもり上がります。また、沈みこむところは深く海溝になったりします。


日本ではもともと島だった伊豆半島がプレート運動によって日本列島にぶつかって伊豆半島ができました。この近辺には富士山はじめ、箱根山伊豆大島三原山などの活火山があります。日本には何枚かのプレートがぶつかったり、沈みこんだりしているところがあるので、地震と火山の多い国になっています


世界ではインドとユーラシア大陸が衝突して、地面が押されて高くなりエベレストやヒマラヤ山脈がつくられました。また、5000万年後にはオーストラリア大陸が北上してアジアに衝突すると予想されています。


ここまでの内容は中学入試には全く出題されません。また、小学校や中学校でも学習しません。地学分野ではプレート運動や○億年、△万年など人間の常識を超えた現象や時間感覚が出てきます。いきなり知識だけを学習すると、このことが問題を解けないポイントとなります。しかし、逆に地学分野を得意にできるポイントでもあります。地球科学を知って地学を得意にしてください。