ジャングル大帝

先日、ジャングル大帝にはノーブレス・オブリージュがあると書きました。しかし、ジャングル大帝にはまだまだ色々とあります。


子どもの頃から大好きだったジャングル大帝。でも、とても苦い思い出が…。大人になってから、といっても今のようにDVDが全盛になる前ですが、物欲に負けてしまってVHSビデオで全巻揃えてしまいました。とっても高かったのに…(泣)


子どもの頃は今のようにビデオもDVDもなかったので、主題歌や挿入歌の入ったレコードをおばあちゃんに買ってもらって毎日のように聞いていました。頭に思い浮かべるのはオープニングの滝が流れ落ちるシーンからフラミンゴの大群がいっせいに飛び立つシーンです。う〜ん感動!そういえば、機動戦士ガンダムにもフラミンゴのシーンがありましたっけ。


で、話はジャングル大帝に戻るのですが、ジャングル大帝の第1話の冒頭には、『大アフリカ大陸を北から南へ走る地球の裂け目グレートリフトバレイ。その中央には海抜5119m、万年雪を頂くルウェンドリ連山がそびえる。西にはうっそうと茂り連なるコンゴの密林、東には広大なウガンダケニアの草原。北には有名なビクトリア湖に源を発するナイル川、そして、サハラの砂漠がある。』というナレーションがあります。


グレートリフトバレイは東アフリカ大地溝と呼ばれるものです。手塚治虫ジャングル大帝を執筆していた時期は1950〜1954年でウェゲナーのプレートテクトニクスが復活する前です。なので、なぜ大地が裂けているかの理由はわかっていなかったと思います。でも、漫画家はいろいろなことをよく調べているなと驚きます。


ジャングル大帝が放映されていたのは1965年〜1966年です。もちろん、子どもであったKissieは日曜日の朝の再放送で見た記憶があります。少年時代には、『アフリカには地面が裂けてるとこあるんや!』と驚愕したことを覚えています。そして、ずっと『何でやろな?』と素朴な疑問としてひっかかっていました。これが後々、自分の方向性を転換していく事由の1つになりました。


テレビのマンガの中には子どもの興味や関心を惹くことがいっぱいです。保護者の方には、ジャングル大帝のような質のいいマンガを子どもに選んであげる眼を持ってほしいと思います。