中学受験地学分野を得意にするポイント!みんなの地球科学01

地学分野は暗記科目とされがちですが、じつは、もっともエキサイティングでおもしろい分野です。何がそんなにオモシロいのか?というと、人間の常識を超える現象が当たり前に起こっていること、自然の力はすごいということが実感できるからです。


そんな地学分野では、地球や宇宙の視点で物事を考えることができるかどうかで理解度と得点力が大きく変わります。したがって、まず初めに、地球の生い立ちから話をすすめることによって、アタマの中の人間の視点から地球の視点にしましょう。


今から約50億年前、太陽系にはまだ惑星はなく、太陽を中心にして、そのまわりをガスと細かい固体の粒子が漂っていました。それから、しだいに細かい固体の粒子が集まり、直径10kmほどの微惑星が無数にできていきます。


大きくなると微惑星に重力が発生し、微惑星はお互いに引き付け合い、衝突をくり返し、さらに大きくなっていきます。さらに大きくなることで重力も大きくなるので、まわりの微惑星を次々に取り込んでますます大きくなります。


約46億年前、地球はほぼ今の大きさになりました。しかし、地球のまわりにはまだたくさんの微惑星が存在しています。たくさんの微惑星が隕石となって地球に落ちて衝突します。隕石が衝突すると大きな熱が発生します。


たくさんの隕石の衝突の熱がたまって地球全体が高温になって、地球の表面が地下1000kmぐらいまでドロドロに溶けた溶岩の海の状態になりました。これをマグマオーシャンといいます。


この頃の地球の気温は1000℃ぐらいであり、大気の大部分は水蒸気でした。しかし、時間とともに地球の温度が下がってきます。温度が下がってくると水蒸気は水になります。そうです、土砂降りの雨となって全地球規模で降ってきます。地球最初の雨です。


地球最初の雨はおそらく300℃くらいあったと考えられています。こうして原始の地球に海が誕生しました。最初の海の水温は150℃ぐらいあったと考えられています。


ここで、水は100℃で沸騰して気体の水蒸気になるんじゃないの?と疑問に思えるヒトは素晴らしいです。よく勉強しています。


続きは次回へ。